いつか海風潮騒へ

とりとめのない平凡な日常を綴っていきます。

母と春を半分こ

三寒四温、晴れと雨を繰り返しながら、季節が少しずつ春へと流れているのが感じられます。空気は冷たくても日差しは暖かい日もあって、嬉しい。

 

昨日、4ヶ月ぶりに実家の母のところに行ってきました。

 

ええ、白状いたします💦。

県またぎ、しました…感染者数が地方自治体レベルで1桁に留まっている今なら、いい、ですよ、ね…。と、自分で決めちゃいました。

母も、最初はあーだこーだ言ってたけれど、友達のところに関西から娘と孫が帰省してくると聞いて、ええい、それなら私もいいでしょうよ!と思ったようです。

 

寒かった冬を越えての4ヶ月ぶり。ちょっと弱ってないかな、衰えてないかな、と心配していましたが、まあまあ元気そうで、ほっ。

 

身体の不具合はあちこちあって辛いことの方が多いようですが(そりゃ87歳にもなれば当たり前だ)、声にハリがあって、言葉に詰まることもなく、しっかりとテンポ良く話せていて、立派だなあと改めて感服。しかも、話す横顔を見てると、私より肌がキレイだし😅。

睡眠薬を変えてもらったら、よく眠れるようになったみたいで、それで昼間の体調も維持しやすくなったのもあるようです。他に話せる人もいないんだから、しゃべりたいこと愚痴りたいことは全部吐き出させてあげようと思って、ひたすら聞き役に徹しました。

 

クセも気も強い人だけど、頑張り屋さんです。晴れの日には、杖をついて、足元の悪い田舎道を必ず30分散歩して、少しでも多く日にあたらなきゃ、という一心で、手術して曲がらない膝で、庭の草取りや外の片付け。

雨の日は、室内で、自転車漕ぎの運動と、家の中の片付け。

 

回覧板を持っていくお隣さんだって母の足では3分かかるような田舎の、だだっぴろーい一軒家で、一日中誰と話すこともなく過ごす日もあるのに、よくまあ、ぼろぼろの身体で、あれこれと動いて見事に生き抜いているもんだ…。

死ぬまでは生きるしかないから、それなら、できるだけ私に迷惑をかけないようにと、ひたすらそういう思いでいるようです。

 

母とはものすごく派手に衝突をして、死んでも顔を見に行くのも嫌だ、くらいの犬猿の時期もあったのですが、紆余曲折を経て、今がいちばんいい関係です。あれがあってこその、リスペクトしあえる「今」があります。

とても幸せなことだと思っています。

 

言葉にしたくはないけど、もういつお迎えが来ても不思議はない年齢。母が、このまま最期まで母らしく過ごせますように、と祈るのみです。

 

普段はタクシーを使うしかない母を、銀行や買い物に連れて行って帰ると、母の知り合いが誰か来たのでしょう、玄関の傘立ての中に、私の身長より高い、桜🌸?の花をつけた大きな枝がさしてありました。そして、その横の植木鉢の上には、採れたてであろう、ワカメがどさっ。

さすが、ド田舎ー❗️

 

大きな🌸枝を半分こ。

ワカメも半分こ。

春の味わいも半分こ。

 

後部座席に桜🌸を積んで帰宅したものの、こんな大きな枝が入るような花瓶はうちにはないので、バランス悪くてかわいそうだけど、とりあえず大枝🌸は、不織布を巻いたジャムの瓶に。間引いた小枝🌸は、小さな花瓶に。

 

挿し方は下手でも、意に介さず🌸はかわいく咲いてくれています。

部屋の中は、思わぬ早春の香りでいっぱいになりました🌸。

 

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