いつか海風潮騒へ

とりとめのない平凡な日常を綴っていきます。

河津桜🌸

一昨日、実家の母のところへ行ってきました。ふわっとした春のような朝日を背に、ぽわーんとした空と霞んだ山々を眺めながら、高速道路40分、一般道路40分、合わせて1時20分ほど。

 

日曜の高速道路は、大型トラックがほとんどいません。

数年前、家族の都合で度々高速道路を飛ばしていた時期がありました。高速代は月に3万から4万かかったことも。夜の運転も多く、深夜1時に出発して、目的地に着いた時は東の空が白み始めていた時もありました(…辛かった💦)。遠く前方の長距離トラックのテールランプを目で追いながら、ただひたすら、前へ前へ。ハンドルを握って、アクセルを踏んで、1300ccのエンジンをうならせて。もしヘッドライトを消したらきっと真っ暗闇。延々と続く壁と路面に、自分の未来が拒絶されているような孤独と寂しさを感じました。

 

長距離トラックのドライバーさんって、

なんて辛いお仕事なんだろうと、その時思いました。

 

サービスエリアで車中仮眠を取りつつ、眠気や体調不良とつきあいながら、一晩中気を張って。到着納品の時間を気にしながら、ひとりぼっちで運転されるんだなあ…。家にも数日に一度しか帰れないのかな。ドライバーさんの勤務体制とかシフトとか、よくわからないけど、きっと、寂しいだろうなあ…。

 

日曜の高速道路を走りながら、トラックドライバーさんたちが今日は家に帰れてゆっくり休めてるといいな、と思いました。

 

実家に着くと、母が、車で30分ほどの公園で満開になっている河津桜を見に行きたいと言うので、15分ほどで用意して出発しました。

 

満開の晴れの日曜で、田舎の公園も年に一度の貴重な?混雑。駐車場はすでに満車、臨時駐車場として近くの小学校に誘導されました。小学校の敷地から公園までのアップダウン、大丈夫かな?と思ったけど、母のゆっくりとした老いの歩みでも歩けました。田舎あるあるで、若いカップルやインスタ女子や盛り上がる若者のグループは少なく、家族連れが多くて、みんな、せかせかしてなくてのんびり歩いていました。

 

河津桜は、地面に近いところから幹が分かれるので、花をつける枝も目線の位置にたくさん伸びています。小さく縮んだ母の顔にも当たるくらい。

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花も大きめで、色も濃く、華やかで見応えがあります。

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斜面に咲くスイセンの黄色も濃くて、葉や草の緑も濃くて、それぞれが映えあっていて、春の彩りを感じました。現実離れした色合いに、心も春色になりました🌸。

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昨年行ったのは3月15日。今年の満開は、3週間も早いということ。ほんとに暖冬だったのですね。

えっ?もう出番なの?今年早すぎない?とお互い口々に言いながら、大慌てで咲いてくれたのかな。もっとゆっくり蕾を膨らませてもっとゆっくり咲きたかったかもしれませんね。

 

お花見のあとは、スーパーへ。母は、普段ひとりでは買えない重い洗剤やかさばるトイレットペーパーなどを買っていました。お昼ご飯のお弁当も買って、実家で食べて、母の愚痴に一通り耳を傾けたあと、実家を出て、お墓参りをして、14時半に帰途に着きました。

 

うちの日曜の夕飯は、16時に出さないといけないと決まっています。全部作っておいたけど、「食べておいてね」が通用しないので、絶対16時前に帰宅しないといけません。

 

早いよなあ。16時って。

この拘束、結構辛い。

まあ、言っても仕方ないけど。

 

でも、頑張って時間作って行ってよかったです。河津桜は、この時期だけ。母の心に残ったと思います。

私も花は大好きなので、エネルギー充電できました🔌。

これから、花の季節になります。たくさんお花見に行けるといいな🎵