え?それ、関係あるの?
桜の開花🌸のニュースがあちこちで聞かれるようになりました。早咲きの桜や木蓮が、あちこちでふんわりほんわりと。柔らかい色合いを見ると、身体のの力が抜けるような気分になります。
10年ほど前に、人間ドックで目がひっかかりました。その後に行った眼科では、「眼球の色が普通と全く違う」として大学病気へ紹介され、そこでは「確かに色はおかしいけれど、それ以外に特別な異状は見たあらない」と言われ、その後、結局、かかりつけの眼科で、視野欠損があるという理由で、網膜色素変性症と診断されていました。昔から「鳥目」とか「夜盲」とか言われているあれ、です。難病指定にもなっています。私は、見えなくなっているわけではないので、関係ないですけどね。
ここ10年で、3回ほど視野検査をしたのですが、視野の欠損のペースは遅くて、「このペースなら失明するまえに死にますよ笑」と言われていました。
年に一度は経過観察に来てください、と言われていたのですが、痛いわけでもないし、治療法も薬もないし、家族のバタバタで自分のことはついつい後回し…💦。さすがにまずいよね、と思って、4年ぶりに眼科へ行きました。
眼圧を測ったあと、視野検査。
検査技師さんに、
うーん、やっぱりずいぶん左目が見えてませんね、視野欠損してますね、と言われて、
…はあ。やっぱりそうなんですね💦
まあね、確かに最近見えづらい。老眼のせいだと思ってたけど、視野欠損も進んでたんだな💦。
「診察は、前回と違う先生ならすぐお呼びできますけど、どうしますか?」と聞かれたので、「それで構いませーん」と言って通された診察室。
初めましてのその先生は、この眼科のような町医者にいる雰囲気ではなくて、オーラも態度もいい意味で偉そうで、一瞬、びっくり。この場にそぐわない。まるで大学病院に来たような錯覚に陥りました。
先生は、今日の検査の結果や今までのカルテに次々と目を通し、
うーん…
うーん…と。
「前に大学病院も行ったんだよね?異常なしって言われた?」
あら、私の目、やっぱり変なのね😑。
で、いきなり、
「あなた、何歳?」
はあ、年齢が関係あるのね。
そのあと、
「お父さんはどこの人?お母さんは?
え?え?それ、関係あるの?
「ふむ。〇〇県〇〇市ね。
その市の中の地区名は?」
え?え?それ、要る情報?
「お父さんとお母さん、二人とも生まれはそこ?親戚だった?」
いやー、親戚同士で結婚したわけじゃないし。それぞれ生まれた町も違うし。
え?なになに?
血が濃いとかが関係あるの?それとか、例えば水俣病みたいに、特定地域に出ている病気とか?
頭の中ではエンジン全開、あっちこっち右往左往しながら、聞かれたことに答えました。
そして、
「じゃあ、OCTっていう眼の断層写真撮ってきて」
はあ、はいはい、と、断層撮影。
そして、また診察に呼ばれると、
先生、画像の分析に大集中。沈黙。
しばらくして、
「断層写真のここがこうなってるでしょ。網膜色素変性症なら、ここがこうなってるはずで、ここはこうはならないんです。だから、あなたの視野の不具合は、網膜色素変性症によるものではないということ。
今度、瞳孔開いて眼底写真撮って、また調べますから、1ヶ月くらいしたらまた来てください。では。」
はい、わかりました。
ありがとうございました。
…あの。
立ち上がり際に、勇気出して一言。
「地域とか、血が濃いとか、関係あるんですか?」
先生がのたまうに。
「田舎の地区だと、両親が直接の親戚ではなくても、ずーっと遡った先祖が同じだったりして、何代かあとになって、DNAがぶつかって、こういう病気が出てくることもあるんですよ」
はあ、なるほど。
なんだか、平凡な異状、平凡な病気ではなさそう。どんな病気の可能性があるのか、知りたかったのですが、それを知るために次に眼底写真を撮りますから、と、ばっさり切り捨てられそうで、とても聞けませんでした😅。
なんか、不気味です💦
今度はほったらかしにせずに、1ヶ月後に必ず行きます💦。
帰宅してから、あの先生何者?と思い、ネット検索したら、
ひえー、びっくり😯。
出てくる出てくる。全国区じゃん。
この眼科に来る前には、某地方(県、ではなくて、地方)の眼科学会の会長職にあられた、お偉いご立派なドクター。もちろん大学の教授もされていて、網膜色素変性症の専門外来も担当されていて、アメリカの眼科アカデミーでもナントカ賞を受賞されていて。
…いや、恐れ入りました💦。
ありがたきご縁。
この先生だから、私が網膜色素変性症ではない、他の何かがある!と、見抜いてくださったのかなあ、と思います。
この眼科、メインの先生が自分で開業されるために去年から抜けられたと聞いていたので、この度は病院を変えようかな、と迷ったんですが、いやー、そのあと、こんな先生がいらしてたんですねえ。病院変えなくてよかったです😃。
聞きたいことをぽんぽんと聞ける雰囲気ではなくて、ちょっと偉そーで怖いけれど、研究者肌のこういう先生なら、きっと、とことん追求して何がどうなのかを突き止めてくださるんじゃないかと思います。次の診察をわざわざ「1ヶ月後」と指定されたのも、その間に何か調べてくださるつもりなのかもしれません。
期待します👌。
で。
私の父親、母親って、ルーツはどこなんだろう?どこの街で生まれたんだろう?先祖はどこにいたんだろう?
そういえば、よく知りません。それぞれ違う街の出身と思っているのは、私の勘違いだったりして。両方の先祖がほんとに同じだったりして💦。
まさに、ファミリーヒストリー。
今度母に聞いてみようっと。
最後に小声で。
…ややこしい病気じゃないといいなあ💦。いちいち言わないけど、やっぱり怖いし、不安です😰。
先日の夕陽。きれいでした🌇。