いつか海風潮騒へ

とりとめのない平凡な日常を綴っていきます。

何が正解なのか

クリスマス前から体調を崩しているうちの猫。12月29日の記事にも書きましたが、その後、まだ辛い日々が続いています。

 

12月30日は、朝のフードもそこそこ食べ、機嫌もよく動いていたので、お昼頃かかりつけでの診察で、もう大丈夫そうだね🎵となり、年末年始に特別に病院を開けてもらって点滴や注射をする話もなしになりました。

 

でも、その日の夜から、また、食べず、飲まず、じっとうずくまって動かなくなりました。しかも、なんだか身体が冷たい。明らかに体温が下がっていました😨。35度台になれば、それは猫にとっては危ない状態ということです。かかりつけは、1月3日までお休み。1月4日までこの状態では、命の炎が消えてしまうかもしれない。長生きできないとわかっていても、ここは、全力でもがきたい。腎臓が完全に機能しなくなっているわけではない。不調の直接の理由は膀胱炎。それは治せるものなのだから、なんとかしたい。切に、真剣に思いました。

 

私が住む街には、夜9時から翌2時までの夜間の動物救急センターがあるのですが、少しても早く診てもらいたい。でも、大晦日に診てくれる病院なんてないよね…ないよね…と、思いつつ、息が苦しくなりそうな思いで探したら、見つかりました。31日から1月3日まで、毎日診療してくれる病院が! ちょっと遠かったのですが、幸い、高速のインターからは近いから、高速を使えばいい! 年末年始特別料金として、3,000円?いいです!払います!💸。行きます!🚗。お願いします🙇‍♀️。

 

晦日の夕方4時に受診、事情を話して、かかりつけと同じような処置をしていただきました。元旦も、期間限定のコタツの布団にもたれかかってひたすらじっとしているだけだったのですが、2日の朝には目の輝きも戻り、トコトコと動き始め、ごはんちょうだいー🎵と鳴くようになりました。ダンナさんの両親と年始の食事をしたあと、念のため、もう一度受診して、点滴と注射をしていただきました。これで膀胱炎も完治したのでしょう、普通に食べ、走り回り、ゴロゴロと喉を鳴らして甘え、いつもの生活が戻ってきました😊。

 

でも、7日の夕方から、またぐったりと元気がなくなりました。抱き抱えると、いやだー!みたいな苦しそうな鳴き方。

8日、かかりつけでエコー検査をすると、尿管の中の結石がある部分が閉塞を起こし、炎症が起きていることがわかりました💦。…マジか…膀胱炎の次はこういうことか…😱。

 

麻酔や炎症止めの薬を含め、手術というものは腎臓に負担が大きく、体力も落ちていて腎臓に病気もあるこの子にとっては、しないに越したことはない。かといって、尿管に炎症が起きている状態が続けば、これはこれで腎臓に負担がかかり、最悪の場合、命取りにもなる。

今回点滴と注射で乗り切れたとしても、石が尿管にある以上、閉塞はまた必ず起きる。この子の腎臓はこれから確実に機能が落ちていくので、次に閉塞がまた起きた時には、もう手術ができないかもしれない。そうなると、今が、手術できる最後のチャンスかもしれない。

 

説明を受け、どうしてあげたらこの子にとっていちばんいいのか、先生と長く話し合い、悩んだ結果、一昨日、3度目の結石摘出手術を受けました。左右それぞれの尿管にあった、2ミリほどの石2個は無事に摘出されました。

 

f:id:UmikazeShiosai:20200112153640j:image

 

尿管結石の手術は、ありふれたものではなく、うちの猫の2年前の手術が病院の歴史上初めて。しかも、尿管の太さは1ミリもなく、誤ってチョキン!とやってしまったらアウト!だそうです。難しい手術を、先生は今回もきっちりとやってくださいました。本当に感謝でいっぱいです。

 

一晩入院を経て、昨日の夕方、手術の傷を舐めたり引っ掻いたりしないよう、術後服のエリザベスウェアを着て、猫は帰宅しました。術後ということに加えてウェアのせいもあってか、少し不安定な歩き方でひょこひょこと部屋を一周してから、フードもカリカリと噛んで完食。猫タワーにもゆるゆると登ったり、ゴロゴロと甘えてきたり。

 

ああ、よかった。よかったね。

石を取ってよかったね。

手術頑張ったね❤️ 

元気なって帰ってきてくれてありがとう🍀

 

ほっと一安心も束の間、3時間ほど経った昨夜10時頃、ゲボッ…ゲボッ…と苦しそうに吐き気をもよおし、食べたフードを全部、シャワーのように勢いよく4、5回にわたって吐いてしまいました。猫は、自分でも、何が起きたかわからず、戸惑っているように見えました。

それ以降今まで、ほとんど動いていません。

 

f:id:UmikazeShiosai:20200112155736j:image

 

今朝の薬を混ぜたフードも、食べようとするけれど、結局は食べませんでした。

 

今までの手術のあとはわりと動いていて、フードもしっかりと食べました。今回食べない理由が吐き気だとしたら…動かない理由が身体のだるさだとしたら…もしかしたら、手術の影響で腎機能が一気に低下したのか…? この子の場合は、そういうことが起こる可能性もなくはない、と、先生も言われてました…。

 

身体の中で何が起こっているのか、私にはわかりません。どうすることが正しいのか、何が正解なのか、それもわかりません。

 

ただ、まだ6歳なのに3度も開腹したこの子が少しでも苦しくないように、この子が少しでも穏やかに生きられるように、その都度しっかり考えたい。そして、選択したことを最善と信じて、できるだけのことを精一杯やりたい。家族が病気になった時と同じです。何かをすることを選択しても、何もしないことを選択しても、どちらにも、たくさんの愛を込めていこうと思います。

 

治すことだけに捉われず、毎日、この子が、痛みや苦しさと闘って、運命(多発性腎嚢胞は病院史上4例目)の中でちゃんと生きている姿を、しっかりと見つめていきたいと思っています。

 

…まだ、すぐに星になってしまうわけではないよね。急がないで。もっとゆっくり生きて。でも、ゆっくり生きるのは、苦しい?

ごめんね、無力で。

 

長くなりました💦