心の芯に在る音楽
最近、ラジオで「その人の一生の音楽の好みは、10代から20代前半に聴いていた音楽で決まる」と耳にしました。
なるほどなあ!
10代や20代前半って、視野が広くなって、新しいものに触れることが多くなる時期だし。好奇心も強くて、自分の意志が確立されて、好きな何かを選び取っていく時期だし。成長期なので、脳にも深くインプットされやすそうだし。
私もまさにそうですね。
自分のその時期を振り返ってみると、高校生の頃は洋楽が大好きでした。当時住んでいた田舎町にも、ありがたいことにレンタルレコード屋というものができ、足しげく通って、海の向こうのアーティストの世界にはまっていました。
ジャーニー、ホール&オーツ、アースウィンド&ファイヤー、チープトリック、レインボー、デュランデュラン、シカゴ、トト…
ノリの良さや馴染みやすいメロディー。ギタリストの指からはかっこいいリフやカッティングが生み出され、ベースラインは低音を這い踊る。技術進化してさまざまな音を作り出していくアナログシンセサイザー。リズムボックスのようにしっかりと曲を支えるパワフルなドラム。当時は歌詞を大して理解せずに聞いていたので、ヴォーカルやコーラスも、ある意味バンドを構成する楽器のようなものとして捉えていたように思います。ソウルフルな歌声やエネルギッシュな高音が、コーラスやバンドとぴったり息があい、それらの全てが重なって作られた曲の世界に浸るのは、とてもとても心地よかった覚えがあります。
で。
昨年夏から始めたエアロビクスですが、先生が流してくださるBGMが、ちょうどこの1970年代から1980年代のメドレーなんです。
エアロビクス用?になのか、ダンサブルなアレンジで、いろんな曲のモチーフやサビをうまく繋いでフックトオンしてあるのです。ほんと、よくできてます。スティーブ・ペリーのハイトーンとか、ビリー・ジョエルの甘い柔らかい声とか、もう、たまりません。
嬉しい。ほんとに嬉しい。
スタジオで大音量で懐かしい曲たちと再会できるなんて😂。
エアロビクスはまだまだ下手で、ステップも間違えるし、オタオタしたりよろけたりもするけれど、それでも、久しぶりに、「純粋にただただ楽しい!」という感覚を思い出しました。
こんな感覚何年ぶりだろう。過去に、心から楽しいと思ったのは、いつだったんだろう。何に対してだったんだろう。思い出せません笑。
身体が心地よく動きます。振りも大きくなります。間違えないように、先生の指示を聞き漏らさないようにと、真剣になっている顔つきも、ふっと笑顔になります。私の脳が、私の身体が、私だけへ向いた感覚で、水を得た魚のように弾みます。
エアロビクスそのものももちろん好きなのですが、自分の芯にインプットされているミュージックに合わせて、となると、こんなに感覚が高揚するものなんですね。シンプルな「好き」や「楽しい」こそ、生きていく上でとても大切と言いますが、これがそういうことなんですね、
できれば、毎日スタジオに通いたいくらい。でも、それは無理なので、行けるチャンスだけは逃さないようにして、楽しんでいこうと思います。
脳トレにもなります。
右手は、グー、チョキ、パーの繰り返し。
左手は、パー、グーの繰り返し。
これを同時に。
何度やってもできません😅。
混乱。うう。