いつか海風潮騒へ

とりとめのない平凡な日常を綴っていきます。

ミヤマカラスアゲハの蛹

7月1日のこと。玄関ドアの蝶番に、青虫がくっついているのに気がつきました。

 

ぎょえー。

そりゃもう、うにうにぷにょぷにょもこもこ。ふくよかでご立派。

発色も強くて、目に飛び込んでくるようなかなり彩度の高い黄緑色。

そして、黒目も、多足類を思わせるつぶつぶした足、足、足も、しっかり見えました。

 

いやん、気持ち悪い泣。

 

でも、何か、蝶の類の赤ちゃんに違いない。一生懸命大人になろうとしているので、様子を見ようと思いました。どっちにしても、とてもとても触れないし。

 

調べてみたら、ミヤマカラスアゲハの幼虫のようでした。

黒ベースに、水色系とオレンジ系の模様。つやつやと濡れたような光沢があって、とても美しいアゲハ🦋になるようです。

 

翌日、びっくり。一晩で、濃淡のある土色の蛹に姿を変えていました。お腹をしっかり膨らませて蝶番にくっつけているけど、細い2本の糸を支えにして上半身をピンと反らして、その姿勢の凛々しさは、すでに蝶の王様・アゲハの風格と気品。

虫って、こんなことできるんだー。自然の命の歩みって、すごいですね。

 

その後、毎日、玄関を出入りする度に見てはいたのですが、毎日毎日蛹のまま。いったい、何日くらいで羽化するのだろうと、またネットで調べてみたら、10日から2週間のようでした。

そして、「乾燥しすぎると蛹のまま干からびて死んでしまうので、時々霧吹きで水をかけてやるとよい」と書いてあるのが目に留まりました。

 

えー、そんなあ。知らなかった…。人間の力なんか要らないもんだろうと思っていたのに。屋根下だから、雨もかからないし、干からびちゃってないかしら。

 

慌てて、おそるおそる、霧吹きで水シャワーをかけました。

そしたら、いきなり、ピクピク!っと動いたので、またびっくり。いや、たぶん、私より蛹の方がびっくりしたんでしょう。いきなり水をかけられたわけだから。2度目、3度目の霧吹きには、ピクリとも動かなかったので、水の衝撃で揺れた、というわけでもないようです。

 

よかったー。びっくりして動いた、ということは、生きてるんだ、と安心しました。

 

明日で、蛹になって2週間。

もうそろそろ羽化してもいい頃です。

そもそも、ほんとにまだ生きてるのか、わからないのですが💦。今からまた霧吹きでお水をかけて、生存確認してみようかな…。でも、あんまりビックリさせても、何だかかわいそう。

 

蛹の中では、幼虫の身体を一度全て崩して、一から蝶の身体を創っていくそうです。

動かないままの生き様も波乱万丈。そして、そのあとは華やかに舞うアゲハ。

 

羽化は、他の虫や鳥に狙われないよう、早朝に10分くらいで行われるようです。その瞬間に立ち合うことはできないでしょうが、どうか無事に羽化できますように、青空の下で羽を広げて、気持ちよく美しく誇らしげに飛んでね🦋。楽しみにしているし、願っています。

 

今年で2度目の梅雨を迎えた、庭の紫陽花。

華やかな水色がくすんできて、もう花も終わりになるのかなあ、と思っていたら、こんなピンク系の色に変わってきました。

エンドレスサマーという品種。

こういうものなのかな。

色の変化も楽しいです。

 

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