いつか海風潮騒へ

とりとめのない平凡な日常を綴っていきます。

ポテトサラダ

食の話が続きます。

 

我が家の食卓には、芋類を使った料理が並ぶことはほとんどありません。みんな揃って、そんなに好きではないのです。カレーもジャガイモ抜き。代わりに、きのこを入れたり、ナスを入れたり、大根を入れたり。筑前煮は、里芋がなくても十分に具材の種類が揃うし。私自身は、グチャッとした歯ざわりや、口の中全体にベチャベチャとモソモソとまとわりつく感覚が苦手(だから、かぼちゃの煮物もダメです)。無理に食べると、気持ち悪くて吐きそうになってしまいます。

自分の中に何かトラウマでもあるのかしら?

 

そんな我が家で、たったひとつ、家族の誰もが食べられて、しかも、好物ランキング上位だと口を揃える芋メニューが、ポテトサラダです。

 

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忙しいGWは、新じゃがで大量に作って常備おかずにして乗り切りました。義父母にも届けました。義父母には、毎週数種類のおかずを届けるのですが、このポテトサラダが最も好評です。

(…もしかして、他は全部まずいのか?💦)

 

新じゃがは、水分が多くてしっとりしているので、水っぽい仕上がりになるため、ポテトサラダには向かないとよく言われますが、茹でずに電子レンジで加熱すればそんな風に感じることもありません。むしろ、柔らかいので潰しやすいし、口当たりのいい優しい味になるように思います。

 

潰した新じゃがに、加熱した人参と塩もみして水にさらして絞ったきゅうりを入れて。ツナ缶をパカっと開けてオイルごと加えて。あ、そうそう、レーズンもたっぷりと。これがなかったら、私のポテトサラダじゃなくなってしまう。

 

隠し味に、レモン汁とお砂糖。酸味と甘みのバランスがちょうどよくなるようにすると、お互いを消しあってどちらも感じなくなり、ただただ味が深くなるのです。そして、水にさらした玉ねぎのみじん切りを少し。これで、味がしっかりと引き締まります。あとは、マヨネーズを入れて、よくよく混ぜて、十分に冷やせば出来上がりです。

 

家族の歴史を振り返ると、本当にいろいろなことがありましたが、入学や卒業、クリスマスやお正月などのお祝いの日、しばらく家を離れていて久しぶりに帰ってきた日には、食卓には、必ずポテトサラダが並んでいました。逆に、熱があったり具合が悪かったり、病み上がりや退院直後だったりして食欲がない時でも、このポテトサラダは、家族みんなの胃袋の癒しのような存在でした。

 

家族と私との、絆の象徴。

そんな存在なのかもしれません。

家族中心の生活をしているので、提供した食事で家族が喜んでくれたら、やはり嬉しいし、ほっとします。ぶつくさ言いつつも、結局自分は、家族の笑顔が見たいと思っているのですよね。

 

これからの未来も、このポテトサラダにはたくさん活躍してもらうことになるでしょう。

 

ところで。

マヨネーズですが。

 

義父母は、味の素派。

キューピーは酸っぱいと言います。

私の実母は、キューピー派。

味の素は酸っぱいと言います。

 

キューピーで育った私は、義父母の味で育った旦那さんに合わせて、今は味の素一辺倒。でも、鈍感なのか、違いがよくわかりません。というか、キューピーの味をもう忘れてしまいました。

 

どっちがほんとなのかしら。