いつか海風潮騒へ

とりとめのない平凡な日常を綴っていきます。

うさぎの命の危機に思ったこと

お盆を挟んだ9連休(…うちには無縁💦)の最終日の日曜の夕方。

ケージの掃除がてら、うさぎの部屋んぽ(室内散歩)タイムの時のことです。

 

毎日リビングを縦横無尽に走り、そこらじゅう噛んだり穴掘りをしたり(掘れませんけど笑)大冒険なのに、この日は、絨毯の端っこにうずくまって、全く動こうとしません。ドライフルーツを差し出しても、普段のがっつきはどこへやら、見向きもしません。いつもなら、ケースの音を聞いただけで走り寄ってきて、周りをぐるぐる回ってせがんでくるのに。

 

いやーな予感がしました。

具合悪いんだ…。もう8歳2ヶ月。表彰モンの長生きおばあちゃんです。何が起こっても不思議はありません。

祈るような気持ちでそっと抱えて、掃除を済ませたケージに戻すと、隅っこにそそくさと座り、じっとうずくまりました。抱っこ嫌いなので無理やり抱えるといつも大暴れするのですが、大して暴れもせず。少し身体も冷たい気がしました。

 

そのあとずっと意識して様子を見ました。うさぎは、1日中こまめにもぐもぐと食べ続けてこまめに排泄をするものなのですが、チモシー(干し草)もドライフードも全く食べません。お水も飲みません。時折トイレに行きますが、全く出ていない様子。

 

どっか悪いんだ…

苦しいんだろうな…

耐えてるんだろうな…

とにかく明日病院に連れて行こう。

もしかしたら、このままお別れになっちゃうのか…?

明日の朝、もし動かなくなってたらどうしよう…。

 

いろんなことを考えました。

 

ネットで「うさぎ 食べない うずくまる」で検索してみました。

鬱滞(うったい)といって、胃や腸の働きが悪くて、毛づくろいした毛や食べ物がうまく消化できずに詰まったり、ガスが溜まったりすることもある、という記事が出てきました。お腹に聴診器を当てれば診断がつく、とか、ウンチの量が減って形もいびつになる、とか、丸一日食べないだけでお腹にガスが溜まって命を落とすこともある、とか、飼い主さんの体験談も読みました。

 

翌月曜は、午前中にどうしても外せない用事があり、病院に行けるのは、早くて正午くらい。

 

もし手遅れになっちゃったら…?

救えなかったら…?

胸が苦しくなりました。

 

月曜の朝、起きてすぐ様子を見たところ、変わりなくケージの隅っこでじーっとしていました。相変わらず食べてない、飲んでない、排泄なし。

 

息が詰まるような祈るような思いで、急いで用事を済ませて、爪切りのために年に3回ほど通っている病院へ駆け込みました。

 

お馴染みの先生が、身体を触ったりお腹に聴診器を当てたり

して、「うーん…どうしようかねえ…」と一言。そして、重い口を開きました。

 

「正直、もう高齢だからねえ。身体もずいぶん小さくなったしね。うさぎの場合、身体に症状が出る時ってのは、よほど悪くなってからなんですよ。かなり悪いことが体内で起こってるんだと思います。ここでレントゲンを撮ったり血液検査したりして何かがわかったところで、やれる治療があるわけではない。飼い主さんが望むなら検査もしますが、ストレスに弱いうさぎにそこまですることが、果たしてほんとに正解なのか?ってことです。今できることは、栄養剤の皮下注射くらいですね…気休めといえば気休めなんですが…」

 

一応、「腸に炎症が起きてるとか、働きが悪いとか、そんなのでもないんですか?」と聞いてみましたが、結局、先生の所見は↑のまま。

 

ああ、余命宣告なんだなあ。

もうお別れがすぐそこまで来ているんだな…と、覚悟しました。

 

やれるだけのことをやろうと思い、栄養剤の注射を打ってもらいました。そっと撫でてからバスケットの蓋を閉め、バスケットを助手席に置いて、愛おしさに泣きながら帰りました。30分、最後のドライブになるんだなあ。

 

帰宅後、病院頑張ったね!と声をかけてそっとケージに戻すと、そそくさと端っこに移動し、足を隠して香箱座りに。耳を立てて、まだ緊張している感じ。あとは静かに過ごさせてあげよう、見守ろうと思いました。

 

夕方。

カッカッカッ!と金属音が聞こえました。チモシーを引っ張り出そうとして金属製のカゴを引っ掻く音です。少しもぐもぐしています。

え?食べるの?食べられるの?食べたいの?栄養剤で少し元気出たのかな?

 

夜8時頃。今度は給水器の音が聞こえました。振り向くと、身体を伸ばして後ろ足で踏ん張って立ち上がり、お水を飲んでいます。おおー!

 

ふと見ると、トイレに、いびつな形の乾燥して固そうな小さなウンチが5個。

 

ウンチ出たんだ!

っていうか…

これ、ネットに出てた、鬱滞の時のウンチと全く同じじゃん!

 

結局、鬱滞だったのか😲

 

(ウンチの写真を載せててくださってた方に感謝💦)

 

翌日の火曜日。

朝からよくがっつくことといったら、そりゃもう😦。丸一日以上何も食べなかったんだから、しっかり取り返すわよ!寿命なんて、とんでもない!ヤブ医者だっのか?あたしゃまだまだ若いのよ!負けないわよ!みたいな笑。

 

チモシーのカゴに噛みつき、ガサッとまとめて引っ張り出して、ひたすらモグモグ。お水もガブガブ。トイレの角をカジカジして歯を研ぎ、冷却用の大理石に喧嘩を売り。夕方の部屋んぽの時のドライフルーツもおかわり!おかわり!もっと!もっと!

 

ケージの掃除の際に、オシッコをものすごくたくさんしていることに気づきました。普段の5〜6倍。鬱滞は便秘のようなものなので、解消には水分が必要とネットで読んでいたので、ピンときました。栄養剤の皮下注射が大量の水分補給になり、結果的に鬱滞の解消に繋がったのでしょう👌。よかった😆。

その後ずっと、元気いっぱいです🐇。

 

それにしても、いろいろ考えさせられました。

ペットと飼っている以上、お別れは必ず来るし、しかも突然かもしれない、という覚悟を常にしておかないといけない、と、再認識しました。

それと、全てをドクター任せにせず、飼い主がきちんとペットの様子を把握したり、可能性がある病気のついての知識を知っておくことの必要性も感じました。

 

飛躍しますが、人間の生き方も同じだなあと思いました。自分の人生や自分の問題は、人任せにしたり人に頼りすぎたりするべきではないですね。自分に何がいちばん必要か、自分が何をどうしたいか、は、自分がいちばんわかること。思えば、努力や手間を惜しんで人任せにする人に限って、望んだ結果にならなかったり、不平不満が多かったりするように思います。他人に丸投げせずに自分で追求して自分で動いた方が物事うまくいく、ということを、改めて意識しました。

 

それにしても。

 

もう😡ドクターったら😡

鬱滞くらい見抜いてよ😡

お別れ覚悟して、悲しくて、辛かったんだから😡

 

元気になってくれて、本当に嬉しいです。まだまだ一緒にいたい。毎日の時間を大切に過ごしていきたいです🐇。

 

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ドライフルーツでお腹いっぱい😋