いつか海風潮騒へ

とりとめのない平凡な日常を綴っていきます。

2020年が終わります

昨日30日の午後、年末年始の需要でずっとキッチンにこもって料理にあけくれていました。物憂くて悲しげな癒し系のBGMをYouTubeで流しながら、せっせと、トントンと野菜を切っていると、程なく、粉雪が降り始めました。最初は、北風に乗ってひらひらと舞い踊っていましたが、そのうち風も止み、大小の白がただひたすらまっすぐに真下に落ちていき、そこらじゅうを真綿色に染めていきました。

 

1週間ほど前からうさぎがあまり食べなくなりました。2ヶ月前のようにまた鬱滞を起こしているような感じ。今日まで4回点滴に通いましたが、普段一日中もぐもぐと食べているチモシー(干し草)の量が、やっと半分くらいに回復した程度。…おばあちゃんうさぎなので、いつお別れが来ても不思議ではなく。

 

9年半の間、キッチンから目を左に向けると、いつも、ケージの中にいるうさぎが見えていました。そこにいるのが当たり前と思っていたけど、そうではないわけで。今は続かない。物事は、事態は、変わるんだ。今のこの状態が、この子にとって精一杯なんだろうな。

 

この雪が解けたら、うさぎがいなくなってしまうんじゃないか、虹の橋を渡ってしまうんじゃないか。野菜を切る音だけな響く静かな静かな時に包まれた雪化粧を見ていると、急にうわーっと感情な押し寄せてきて、無性に不安にかられました。何の根拠もないのに。

 

いろいろなことがあった一年でしたが、家族の顔ぶれが変わることなく、今年も大晦日を迎えられたことは、幸せなことです。皆が今日を生きていることだけで感謝だなあ、と、しみじみ思います。

 

年賀状を書こうとして、何も特筆することがなくて、ふと愕然としました。私はこの一年、何も築けなかったのかな、と。目標としたことは何も実現できなかった気がする。でもまあ。一生懸命、その日その日の責任をこなしたから、まあいいか。いいでしょう。いいことにします。

 

今も雪は降っています。

うさぎも猫も、家族も揃っています。

 

これでいいですね。

 

一年の最後なのに、何だか変な文章になりました。あれ、いつも変か笑。

 

読んでくださっている皆さま、今年一年ありがとうございました🍀。

どうぞ、よいお年をお迎えくださいませ🍀。

 

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