いつか海風潮騒へ

とりとめのない平凡な日常を綴っていきます。

お岩さん事件

冬らしく冷える日々になりました。

でも、例年と違って、氷点下にもならないから植木鉢の受け皿の水に薄氷も張りません。北風が吹き荒ぶ日も少ないし、小雪も舞わない。寒がりにとってはありがたいことこの上ないのですが、喜んでばかりもいられないようですね。雪解け水不足や害虫の増加で、お米や春野菜の生育にも影響がが出そうですね。

個人的には、耳たぶが痛くなるような空気にさらされないまま桜🌸が咲いても、ちょっと有り難みにも欠ける気もします。贅沢だなあ。

 

1月の末の日曜に、実家の母が、外の階段で転倒しました。

掃き出しの窓から中庭に降りる、4段のほどの木の階段を降りていて、最後の一段でよろけたようで、頭から前のめりに転倒、右の眉のすぐ上のおでこの部分を強打。ご近所の方が連れて行って下さった休日当番医さんも驚くほどの腫れ方で、すぐに大きい病院でMRI検査に。幸いなことに、脳に異状はありませんでした。裂傷もなく、骨折もせず、眼球の怪我も視力の低下もなく、ただの打撲で済んだのは、本当に不幸中の幸い💦。

 

その日に来たメールに、顔の右半分が腫れ上がっていると書いてありましたが、数日後に会いに行ってみたら、いや、もう、予想通り?期待を裏切らない?ものすごい顔になってました…。すれ違った人、絶対振り向くなあ、これ。

 

おでこからまぶたにかけて腫れ上がり、右目が開いていません。色は、強烈な赤紫と紫のグラデーション。内出血が、鼻筋からほうれい頬に沿って濃く、頬の真ん中あたりには薄く下がってきていて、一面、少々黒みがかった薄紫に。

 

はあはあ。これはすごい。

お岩さんって、こんなだったんだな、きっと。

 

待ってましたとばかりに、母は、状況をまくしたてます。

 

あーで、こーで、

そしたら、こーなって。

ほんの一瞬のことだったのよー。

 

怖かったねえ。痛かったねえ。

大変だったねえ。

病院に行くのも大変だったねえ。

 

(でも、こんなにまくし立てる元気

があるなら大丈夫だわ😅)

 

古い田舎の一軒家は段差だらけ。しかも、無駄に広いので、家の中の移動も大変。介護保険を使ったら1割負担ですむから、また転んでもいけないし、手すりつけようよ、と言うと、

業者が来るのは面倒だの、手すりなんかつけたら今度はそれにつまずくだの、つけるなら懇意にしている工務店さんでないと嫌だの、また、まくし立てます。

 

あのさあ、国がお金を出し惜しみしないで、日本中の高齢者に手すりをつけていいよ🎵って言ってるのは、危険なく生活してもらうために必要なことだから、なんだよ。この家で一人でどんなふうに生活をしようが、それはあなたの自由だけど、転ぼうと思って転ぶわけではないんだから、意地張ってこのままにしとくと、これからもまた、絶対に転ぶよ😡。

 

そうやって説教しつつ、車で買い物などの用事に連れて行き、夕方私が帰ったあと、ほんとにたまたま、ケアマネさんから、「お変わりないですか?」と電話があったそうです。

転んだ話をして、介護保険で手すりをつけるよう娘に言われたが、懇意にしている工務店さんでやってもらいたい、と、ちゃんと素直に伝えたらしいです笑。そして、ケアマネさんがその工務店さんに交渉してくれて、翌日、ケアマネさんと工務店さんが揃って来訪。

家の中を見てもらい、玄関からリビングまでの廊下、勝手口の段差、お風呂、そして、転んだ現場である中庭の階段の4ヶ所に、手すりをつけてもらうことに決まったそうです。

 

とんとん拍子🎵。

タイミングのよさと、ケアマネさんと工務店さんの素早い対応に感謝🍀。

そして、86歳にして、これだけの交渉事や申請書の記入などを、ぶつぶつ言いながらも一人でこなす母にも、感謝しないといけませんね。イラッとはしますが😑。(確定申告にも行くらしい。立派立派)

 

ほんとは、もっと前から話をして納得させて、手すりをつけておけばよかったなあ。でも、こういうことがないと、母も一歩踏み出さなかっただろうな。

転んだ後の杖、になってしまったけど、これで少しは安心です。

 

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誕生日に友達がくれたお花💐。

キッチンに生けています。