いつか海風潮騒へ

とりとめのない平凡な日常を綴っていきます。

春の中で母と

ポカポカと、という言葉がぴったりの1日、実家へ行ってきました。

 

まずはお墓参り。度々お参りできないので、ご先祖様にご無礼とは存じますが…生花ではなく、100円ショップで買った百合や菊の造花を墓前に備えさせてもらいました。そして、落ち葉を掃いて、雑俎を引いて、お線香をたいて、お手合わせ。ご先祖さま、何の香りもしない冴えない花だなあ😑とご不満かも💦。

 

膝が悪い母は、車の乗り降りから、ちょっとした坂や段差のみならず、平地をを歩くのも一苦労。徐々に筋肉も弱っているのが、見ていてわかります。またいつ転んでお岩さんになって不思議はない…。普段、誰と話すこともなく用事もなく、殺風景な田舎道を、一人で長く散歩もできない。

 

お墓参りと病院と買い物も済ませたら、暖かいし、一人じゃないから、しっかり歩いてみようかと言い出しました。

 

それはよいこと♫。

 

近くの大きな公園を、二人でゆるゆると歩きました。チューリップやパンジーの間を抜けて、一面の菜の花に目を細め、珍しい花には足を止めて。

人もほとんどいなくて、貸し切り状態。ただただ、春の日差しと緩やかな南風と色とりどりの花の中を、穏やかにそろそろと。春だねえ、と、母もほんわりと笑顔に。時間が止まったようでした。

 

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今日これだけ自分が歩けたことは、まだ自分は歩けるんだ、という自信になる、と、いう母の言葉の裏に、孤独と不安を感じて、嬉しい気持ちと切ない気持ちが交錯しました。

老いと闘っているんだなあ、と、しみじみ思いました。

 

なんとか時間を作って、もっとこまめに行ってあげないとなあ。