いつか海風潮騒へ

とりとめのない平凡な日常を綴っていきます。

まさかの再会

ブログを始めて間もない頃、「偶然」という記事を書きました。

たまたま目にしたテレビに映し出されたのは、30年前に、遠い東京で一緒に働いていた後輩の顔。今は、うちから車で2時間弱の街で、家業を継いで料理屋さんの女将になっていると知り、いつか彼女のお店を訪れてみたい、という内容。

 

あれから一年半。ついに実現させることができました🥰。

私の街で人気の焼き菓子とお醤油と、一緒に映った古い写真をiPhoneで撮ってプリントアウトしたものを携えて、ちょっとドキドキしながら、アポなし急襲しました✊。

 

「先輩⁉️どうして⁉️どうしてここに⁉️」と、30年ぶりの再会を想像以上に喜んでくれました。

東京で出会ったのに、こんな地方の街で30年後に再会するなんて、まさか、だよね!

 

記憶や思い出やつながり感って、後輩とより先輩との方が強いと思います。先輩は、印象深く高くそびえ立って見えるし、そもそも関わった時間も長いですから。
だから、私が彼女に対して覚えていることよりも、彼女が私に対して覚えていることの方が圧倒的に多かったです。その分、懐かしく思ってくれたんでしょうね。

 

彼女にとって私は、雲の上の存在の怖い先輩だったそうです。えー、そうだったの?あらあら笑。ごめんごめん。

 

「怖い」と感じていた相手に対して「実は怖かったんです」と、笑いと共に言えるのは、同じ空間と時間を共有したという事実と過ぎた長い年月のおかげですね。それもまた嬉し🎵。

 

昔はおっとりとしていた彼女は、早朝から海辺の街に魚を買い付けに出向き、業者さんとの打ち合わせにも奔走して、料理屋さんを切り盛りする立派な女将さんになっていました。

この30年、彼女もほんとにいろいろなことがあったようです。そりゃそうだわね。試練は人を強く優しく大きくするんですねえ。

 

おしゃべりと語り合いと笑顔は、新人と怖い先輩という関係だった昔からは想像もつかないレベルでした。おばさんになったんだなあ、と、苦笑い。

 

お土産に干物をたくさんいただき、また来るねと言って、お店を後にしました。

 

自分でも気づかないところで、心の財産は創られてきているんですね。

久しぶりに素の自分を表に出してあげられた感じ。ご縁に感謝した1日でした🍀。

 

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余談ですが、山越えの道で、6頭ほどのの野生の鹿🦌に遭遇しました。3頭は、絵本の世界そのままの小鹿。明るめの茶色の身体に、白い斑点がくっきり。この白い斑点は、夏毛の時にだけ表れるそうです。かわいらしさ倍増でした😍。